広島の街を歩いていると出会う、一筋縄ではいかない漢字の数々。地名はその土地が辿ってきた記憶の断片です。読み方を知ることで、いつもの景色が少し違って見えてくるはずです。
読み方の想像がつかない!超難読セレクション
まずは、初見での正解率が低そうな、歴史ある難読地名です。
庚午(こうご)
西区にある住宅地です。初めて見る方は「かのえうま?」と読んでしまうかもしれませんが、正解は「こうご」。明治3年(1870年)の干支である「庚午(こうご・かのえうま)」の年に、大規模な開拓が始まったことがそのまま地名になりました。
白島(はくしま)
中区にあるエリアです。「しろしま」と読みたくなりますが、正しくは「はくしま」。かつてこの地が太田川の中州で、白砂の美しい島だったことから名付けられたと言われています。
東雲(しののめ)
南区にある地名です。これを知っていれば漢字に強い証拠!「ひがしのくも」ではなく「しののめ」と読みます。かつて埋め立てによって新しく生まれた土地に、夜明けの空を意味する美しい名前が付けられました。
五日市(いつかいち)
佐伯区の大きな町です。「ごにちいち」ではなく「いつかいち」。かつて「5」のつく日に市が開かれていたという、中世からの商業の歴史がそのまま名前に刻まれています。
由来が気になる!個性が光るユニーク地名
続いては、漢字の並びや成り立ちがちょっと珍しい地名をご紹介します。
銀山町(かなやまちょう)
中区にある地名です。「ぎんざん」ではなく「かなやま」と読みます。かつてこの地に金銀などの金属を扱う職人が住んでいたことに由来し、商人の町の歴史を今に伝えています。
出汐(でしお)
南区にある地名です。かつてこのあたりが海岸線だった頃、満ちてくる「潮」がこの場所まで来ていた(出ていた)ことが由来。現在の内陸の風景からは想像もつかない、海の記憶が刻まれた名前です。
井口(いのくち)
西区にある地域です。「いぐち」ではなく「いのくち」。かつてこの背後にある山が海に突き出しており、その形が「猪の口」に似ていたという説や、良質な湧き水が出る「井戸の口」があったという説など、豊かな自然と地形にまつわる歴史が名前に刻まれています。
基町(もとまち)
広島城や県庁がある、まさに広島の「基(もとい)」となる場所です。広島城築城の際、城下町の起点として定められた非常に重要な意味を持つ地名です。
中筋(なかすじ)
安佐南区にある、アストラムラインの駅名としてもお馴染みの地名です。太田川と古川という2つの大きな川の「中にある筋(土地)」であったことが由来。川と共に発展してきた広島らしい名前です。
まとめ
広島市の地名を調べてみると、明治の開拓スピリットから、江戸時代の城下町の賑わいまで、まるで歴史の教科書を読んでいるような発見があります。
もし近くに不思議な名前の看板があれば、ぜひ読み方と由来を調べてみてください。広島という街がもっと愛おしく感じられるかもしれません。


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