広島が世界に誇るプロオーケストラ、広島交響楽団(通称:広響/ひろきょう)。 広島の街を歩けば、その名前やロゴを目にすることも多いですよね。
しかし、広響がなぜこれほどまでに市民に愛され、世界から注目されているのか、その理由は意外と知られていないかもしれません。今回は、知ればもっと演奏会に行きたくなる、広響にまつわる素敵なトリビアをご紹介します。
「Music for Peace」を掲げる唯一無二の使命
広響は、世界でも類を見ない「国際平和文化都市」を本拠地とするオーケストラです。
そのため、単なる芸術団体という枠を超え、音楽を通じて平和を届ける「Music for Peace」をキャッチフレーズに掲げています。
原爆の爆風を耐え抜いた「被爆ピアノ」と共演し、その音色を世界へ発信する活動などは、広島の楽団だからこそ果たせる大切な役割といえます。
ロゴマークに隠された「広島愛」
広響のオレンジと赤の鮮やかなロゴマーク。実は、広島を象徴する3つの要素が凝縮されているのをご存知でしょうか?
- 形: 平和の象徴である「鳩」をモチーフにしています。
- デザイン: 羽のラインをよく見ると、Hiroshima Symphony Orchestra の頭文字になっています。
- カラー: 厳島神社の鳥居をイメージした「朱色」と、県の木である「もみじ」のオレンジ色が使われています。
指揮者がカープのユニフォームでマウンドへ!
広島のプロ団体同士、広響と「広島東洋カープ」は深い絆で結ばれています。
かつて音楽総監督を務めた下野竜也氏(現・桂冠指揮者)は、熱狂的なカープファンとしても有名です。カープのユニフォーム姿で始球式に登板したり、プライベートでも赤い自転車に赤いウェアで広島の街を颯爽と駆け抜けたりする姿が、多くの市民に親しまれました。
地域が支える「マイ・オーケストラ」の精神
広響には、全国的にも珍しい「PFP(Peace Flower Partner)」という支援制度があります。
これは、特定の大きなスポンサーだけに頼るのではなく、多くの個人や地元企業が寄付を通じて楽団を直接支える仕組みです。
「自分たちの街のオーケストラは、自分たちで育てる」という市民の情熱が、今の広響を形作っています。
広島から生まれた、平和への交響曲
1985年、日本を代表する作曲家・團伊玖磨(だん いくま)氏によって、交響曲第6番「HIROSHIMA」が誕生しました。
広島市の委嘱により作曲され、広響によって初演されたこの作品は、広島という地が持つ歴史や祈りを音に昇華させた、楽団にとってかけがえのない財産です。
まとめ
広島交響楽団は、単に美しい音楽を奏でるだけでなく、広島の歴史や市民の想いと共に歩んできた「心の拠り所」のような存在です。
次の休日は、広島文化学園HBGホールなどで開催される定期演奏会に足を運んでみてはいかがでしょうか?ロゴマークに込められた想いや、平和への祈りを感じながら聴く音楽は、きっと特別な体験になるはずです。


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