意外な歴史!広島は「バウムクーヘン」が日本で初めて焼かれた場所

バウムクーヘン グルメ
バウムクーヘン

お祝い事や贈り物として、日本人にとって馴染み深いお菓子「バウムクーヘン」。実は、このお菓子が日本で初めて披露された場所が広島であることをご存知でしょうか?

その舞台となったのは、現在、世界遺産として知られるあの場所の「かつての姿」でした。


広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)で生まれた「初めての味」

1919年(大正8年)、広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)で「似島独逸俘虜(ドイツ人捕虜)作品展示会」が開催されました。

当時、第一次世界大戦の捕虜として似島(広島湾に浮かぶ島)に収容されていたドイツ人、カール・ユーハイム氏が、この展示会でドイツの伝統菓子であるバウムクーヘンを焼き上げ、販売したのです。

これが、日本におけるバウムクーヘンの歴史の始まりと言われています。

広島から全国へ広がった理由

当時はまだ、専用のオーブンや材料を揃えるのが非常に困難な時代でした。そんな中でユーハイム氏が工夫を凝らして焼き上げたバウムクーヘンは、当時の人々にとって驚きの美味しさでした。

当時の反響

出展されたバウムクーヘンは、樫の木を芯にして手回しで焼き上げられ、またたく間に完売するほどの人気を博しました。

技術の継承

ユーハイム氏は戦後、横浜や神戸で自身の店を構え、日本中にバウムクーヘンを広めることになります。

平和への願い

かつて展示会場だった建物は後に被爆し、現在は平和の象徴である原爆ドームとなりました。甘い香りが漂っていた社交の場が、今は平和を祈る場所となっていることには深い歴史の縁を感じさせます。

バウムクーヘンにまつわる豆知識

日本で独自の進化を遂げたバウムクーヘンには、こんな特徴があります。

名前の意味

ドイツ語で「バウム」は木、「クーヘン」はケーキ(菓子)を意味します。

縁起物としての定着

切り口が樹木の年輪に見えることから、「長寿」や「繁栄」を願う縁起物として、結婚式の引き出物の定番になりました。

日本独自の変化

ドイツでは国立菓子協会が定める非常に厳しい基準がありますが、日本では日本人の好みに合わせた「しっとり・ふんわり」とした食感が主流になっています。


広島で感じる「はじまりの味」

現在、広島市内の似島にはバウムクーヘンの記念碑が建っており、平和記念公園のそばでも伝統の味を楽しむことができます。広島を訪れた際は、原爆ドームを眺めながら、かつてここで日本初の甘い魔法がかけられた瞬間に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


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