インパクト抜群!広島に鎮座する「アフロ大仏」の正体とは?

アフロヘア 仏像
アフロヘア

広島市内の閑静な住宅街。そこに、一度見たら忘れられないほどのユニークな姿を持つ仏様がいらっしゃいます。

インターネットやSNSでも「アフロ大仏」としてたびたび話題になるその姿。実は単に珍しさを狙ったものではなく、仏教の教えに基づいた修行の過程を物語る、伝統的な様式の一つなのです。


広島市東区「西向寺」の五劫思惟阿弥陀仏

その仏様がいらっしゃるのは、広島市東区若草町にある西向寺(さいこうじ)。広島駅から徒歩圏内という場所に、その像は静かに佇んでいます。

正式なお名前は五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)
最大の特徴は、頭の「螺髪(らほつ)」が非常に大きく膨らんだ、現代風に言えば「アフロヘアー」のようなボリューム感です。なぜ、このような姿で表されているのでしょうか。

文化遺産データベース

なぜ「アフロ」のような姿に?その理由

この独特な造形には、阿弥陀様が人々を救うために考えを巡らせた、気が遠くなるほどの時間が関係しています。

「劫(こう)」という時間の単位

仏教において、想像を絶する長い時間を指します。一説には「大きな岩を100年に一度天女が衣で撫で、その岩が擦り切れてなくなるまでの時間」が1劫と言われています。

五劫(ごこう)の思惟

阿弥陀様は、すべての人々をどうすれば救えるかを「五劫」という果てしない時間、ひたすら考え(思惟し)続けたとされています。

髪が伸びた姿を表現

あまりに長い時間、座禅を組み続けていたために髪が伸び、積み重なってしまった。その「深い慈悲と修行の積み重ね」を象徴的に表したのが、この大きな頭部なのです。

西向寺の五劫思惟阿弥陀仏を参拝する際のポイント

全国的にも数体しかない珍しい様式の仏様ですが、参拝する際は以下の点に注目してみてください。

穏やかな表情

ボリュームのある頭部に目を奪われがちですが、そのお顔は非常に穏やかで慈愛に満ちた表情をされています。

石造りの風合い

西向寺の像は石造りで、境内の落ち着いた空間に安置されています。

マナーを守った参拝

閑静な住宅街にあるお寺ですので、静かに手を合わせ、感謝の気持ちで参拝しましょう。

五劫思惟阿弥陀仏巡り まとめてみました (更新)
 こちらのブログに一般公開されていないと書いてありました。


広島の街に佇む、時を超えたメッセージ

「アフロ大仏」という親しみやすい愛称の背景には、「他者のために果てしない時間を費やす」という深い意味が込められています。

広島観光の合間に少し足を伸ばして、果てしない時間をかけて私たちの幸せを願ってくれたという、その穏やかな姿に会いに行ってみてはいかがでしょうか。そのユニークな姿が、心をふっと軽くしてくれるかもしれません。


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