地元の人でないと正解に辿り着くのが難しい、クイズのような地名です。
饒津(にぎつ)
東区二葉の里にある地名。饒津神社(にぎつじんじゃ)が有名です。古語で「豊かな港」を意味し、かつてこの辺りまで海が入り込んでいた名残と言われています。
矢賀(やが)
東区。そのまま読めそうですが、意外と「やしか」などと誤読されやすい場所です。古代、矢を作る職人が住んでいたという説があります。
戸坂(へさか)
東区。「とさか」と読んでしまいがちですが「へさか」です。地形が「戸」のように狭い坂道だったことが由来とされています。
物語を感じる「ドラマチック」な地名
名前の裏に伝説や古い記憶が隠されている地名です。
出島(でじま)
南区。長崎だけではありません。広島の「出島」も、かつての干拓・埋め立てによって作られた「突き出た島」だったことから名付けられました。
御幸橋(みゆきばし)
中区・南区。明治天皇が広島へ行幸(ぎょうこう)された際に渡られた橋であることから。現在も路面電車の電停名として親しまれています。
恋党(こいとう)
佐伯区湯来町。とてもロマンチックな名前ですが、もとは「肥え土(こえつち)」、つまり農作物がよく育つ豊かな土地という意味から転じたという説が有力です。
広島らしい「地形・環境」を表す地名
デルタ(三角州)の街ならではのネーミングです。
基町(もとまち)
中区。広島城が築かれ、文字通り広島の「基(もとい)」となった場所であることが由来です。
段原(だんばら)
南区。かつてこの一帯が段々畑のような「段になった原っぱ」だったことから。現在は再開発で美しい街並みになっています。
宇品(うじな)
南区。かつては「牛島(うしじま)」と呼ばれており、牛が寝ているような形の島だったのが、いつしか「宇品」に変化したと言われています。
難読地名を巡る楽しみ方リスト
ただ通り過ぎるだけでなく、以下のポイントを意識すると「難読地名」の深みが増します。
- バス停や電停のローマ字表記を確認: 正解の読み方が確実にわかります。
- 交差点の看板: 漢字の下に振られたカナを見て「こう読むのか!」と納得する瞬間が楽しいものです。
- 古い石碑や案内板: 難読地名のそばには、その由来を記した石碑がひっそりと立っていることが多いです。
まとめ:難読地名は「街の暗号」
読めない地名に出会うのは、その土地にそれだけ古い、あるいは特別な歴史がある証拠です。2026年現在、スマートフォンの地図ですぐに読み方はわかりますが、あえて「なぜこう呼ぶのか」を一歩踏み込んで調べてみると、広島の街がもっと多層的で面白く見えてきますよ。


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